岩手は母子家庭にも厳しい。「東北でよかった」ていうのが流行ってるけど…
岩手日報で衝撃の事実が発表された。
岩手県内の母子家庭の厳しい生活実態が明らかになった。
私自身も盛岡で母子家庭だった。私の母親も夜はパート勤務の会社に内緒で飲み屋でも働いていた。
当時は会社の時給は700円台でそれだけでは子供二人は養えない。ダブルワークは必然だった。
岩手や盛岡の行政のダメなところはこうした母子家庭の厳しい実態を知りながら、なんら対策をうたないことだ。
岩手は働く場が少ない。母子家庭だけでなく父子家庭も厳しいだろう。安定職は限られてるし、失業すればタクシーしかない。地方のタクシーは社会の底辺で50歳を過ぎると手取りはなかなか20を超えない。私は離婚した父親(タクシー運転手)を連絡を取っていたのでこうした事情がわかるのだ。
ついでに言えば最近の盛岡は閉店ラッシュだ。上盛岡のさわや書店、駅ビル内の無印良品、市内のマックハウスも2店閉店。公会堂多賀もなくなる。マックハウスは個人的に思い入れがあるので非常にさびしい。ダウンジャケットをかったりベルトをめっちゃ選んだり、Tシャツもいっぱい買ったな。
能力・学歴がなければ岩手日報やIBCなどの優良企業に入社できない。大通を歩けばわかるように老舗がつぶれている。
今、世間一般の凡人が働く場は盛岡では本宮にあるイオンだけだ(以下本宮イオン)。本宮イオンでは時給800円のバイトがあるからフルタイムで働けばなんとか1人身なら生活はできるだろう。それでも家庭を持てば生活は困難だ。
岩手の母子家庭は貧しくて旅行にも行けないだろう。楽しめる娯楽も少ない。習い事もできない。こうして文化格差が生まれその格差は累々と子供に受け継がれていく。
東京の母子家庭は毎日をエンジョイできる。街中の時給はもう1000円台になった。高いのは家賃だけだが「UR」などの住宅に住めば困難はない。
交通費が安く首都圏の旅行は容易いし、バルト9などの素晴らしい映画館もある。公園もたくさんあり山も海も近い。無料で楽しめるライブ、イベントもたくさんある。イオンも個人的に30分で飽きるがラゾーナ川崎やタマプラは半日は楽しく過ごせる。
東京では貧しくなっても、自分の子供にみじめな思いをさせないで済む。
岩手の母子家庭は不幸だ。岩手というより地方の母子家庭。北東北と南九州は経済的に苦しすぎる。本来、こうした母子家庭に対し教育費の支給くらいは自治体からあってしかるべきだろう。
東北でよかった?それはない。
「才と志」が低ければ岩手や東北の暮らしに満足できる。
では高い人にとっては?
「東北に生まれなきゃよかった」
これが、まともな人間の本音であろう。
東京に生まれたかった。東北で母子家庭で育った人は少なからず同意してくれると思う。