岩手と東京の教育環境の差はどのくらいあるのか?

言うまでもなく岩手と東京は別世界だ

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私は盛岡に長く住んでいたのでその周辺しか知らない。でも盛岡は県庁所在地なので盛岡を語れば自然岩手全体を語ることになる。

 

中学生くらいになると塾に通う子が出てくる。岩手には超進学校というものが存在しないのでトップ校に入るくらいであれば塾は必ずしも必要なわけではない。中学校のテストで大体9割取れていればトップ校は苦も無く入学できるからだ。

 

でも子の将来を見据えた親であれば大学進学を考えて塾に通わせる。

 

盛岡には能開明光義塾がある。中ゼミというのもローカルだが存在する。

 

それらに通えば大学受験に向けた下地はできるだろう。でも本格的な勉強には向いていないように思える。周りにトップレベルの生徒がいないことも原因だろうけど。

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だから、大学受験に失敗し浪人することになればたいていは仙台の予備校に通うことになる。

 

河合塾代ゼミ駿台があるからだ。高校生になればTOEICを受ける子も出てくる。仙台はTOEICの開催日程も多くとても受験しやすい。というか盛岡ではあまり開催されず受験するために仙台に行く人がかなりいる。すごい不便だ。

 

東京にはどんな学力を持つ子にもぴったりな予備校、塾がある。選択肢が多彩である。

フラッシュ暗算も学べる。クライミングだって学べる。演技に関してプロから指導を受けられる。

 

大学もたくさんあり学びたいこと全てが学べる。選択肢が多すぎて逆に迷うくらいだ。

 

習い事にも差がある~特に音楽~

東京に来て最初に驚いたのが楽器を持った人の多さだ。盛岡で私はバイオリンケースをもって歩いている人を見たことがなかった。ギターですら稀だ。車移動だからという理由ではなく、県民会館など一部を除いて街中どこにいっても、アマチュアのクラシック演奏者・音楽演奏者(ジャンル問わず)に出くわすことがない。盛岡にだってライブハウスはあるし、実は著名なバイオリン製作者(盛岡一高出身の日本人の方です)がいるのだが、知らない人が多い。

 

盛岡ではピアノやバイオリン等の楽器を習っている人がとても少ない。

 

なぜか?

 

盛岡市民は貧乏だから、クラシック音楽に触れる機会が少ないのだ。

コンサート代だけでなく楽器代が払えない。ピアノはアップライトなら20万円くらいだがバイオリンはフルセットで30万円はかかる。オーボエなら40万円はする。

その価格が所得の低い岩手県民には高すぎるのだ。

 

貧乏人は高度な文化に触れられない。

 

貧しさは感性、そして民度をも下げてしまう。

newvista-og.hatenadiary.jp

 

子供には多様な人生の選択肢を残してあげよう

親は子にできるだけ多様な選択肢を残してやらなければならない。

 

岩手県盛岡市にある大学、専門学校はすべて子供だましである。英語を本気で学びたい、プログラミングを勉強したい、音楽や美術への理解を深めたい、そう思ったときに盛岡市に進学における選択肢がどれだけあるのだろう。

 

そしてそれらの就職実績を見てみて欲しい。卒業生の多くが、聞いたことのないような中小企業にばかり就職しているのが分ると思う。

 

一流の「予備校、大学、企業」が存在するのはやはり東京だ。

 

貧しさとは選べないことだ。選択肢のない人生は、子供にとっても社会においても非生産的で、つまりは選べない事は貧しさにつながってしまう。

 

放っておけば社会は貧困と選択肢の少なさがループする悪循環に陥っていく。

 

自分の子に幸せな人生を送ってほしいなら、多様な教育を受けられる東京で子育てをするべきだと私は思う。