客先常駐SEは絶対やめとけって話~ストレスで難聴に!?~
客先常駐、派遣はダメ!絶対!!
今回お伝えしたいのは、主に岩手県内でITエンジニア志望の人への忠告です。
岩手県においても客差常駐の仕事は募集されているので他人事ではないだろうと思い、記事にすることを決めました。
私の中学時代の友人で客先常駐型のSEとして4年働いていた人がいるのですが、最近久々に飲み会であったら、なんと難聴になっていました。最初は音楽好きな奴だからヘッドフォンで聞きすぎた?と思ってました。しかし話を聞くと「ITエンジニアの仕事を通じてストレスが原因でなった」と聞き驚愕しました。
いわゆるストレス性の難聴らしいです。なんでそんなことになったのか。それほどストレスがたまる仕事なのか?と聞いたらすべてを話してくれました。
納期の為に死ねるか?
何がきついの?問うと、
「納期厳守なとこ。それに尽きる」
と教えてくれました。
プログラミング自体は楽しく、最新のシステムに触れることも出来る。しかし工期に関して、現場のエンジニアの仕事の進捗事情を上の人たちは一切考慮してくれないという厳しい事情があるようです。
ちょくちょく入る作業途中での仕様変更。これには従うしか有りません。そのとき納期が延びればよいのですが、なかなかそうもいかないらしく、仕事が忙しくなり、職場での人間関係もストレスで悪化し、ますます作業効率・生産性が下がるという悪循環に陥るそうです。
ずばり、このIT業界では納期厳守、そしてそのための徹夜残業が当たり前なのです。(もちろん現在は政府主導の働き方改革の真っ最中なので事情は異なるかもしれません。)
そしてそれに伴う「イライラ」と「ストレス」、これらが最もエンジニアを苦しめるわけです。
聞いていて恐ろしくなったのは「3徹した時は死ぬかと思った」という話を聞いたときです。わかりますか、3徹の意味? これ、「3日連続で徹夜」することです。その間家に帰れず、作業現場で小休憩しながら仕事をすることになります。
恐ろしいですよね?シャワーを浴びれないっていうのもきついですが、その空間に半ば幽閉状態ですよ?コンビニくらいは行けるようですが。「終わるまで帰れない」それがこのIT業界の常識らしいです。
上記に書いたことは基本的に客先常駐型のSEについてです。「SES」とか呼ばれますが、要は正社員雇用されてはいるが他社へ派遣で出向するエンジニアということです。
社内エンジニアはまったり高給
これとは対極に社内エンジニアがありますが、ソニーに勤める大学の同期を見る限り彼らはゆとりをもって仕事をしています。納期はありますが、客先常駐ほどで追いつめられるわけでははありません。
他社へ派遣出向するエンジニアの何がダメかっていうと、自分の思い通りのスキルを積むことやキャリアを積むことがとても難しいという点です。その理由を書きます。
まず、希望する言語や現場を選べない。
これはかなり致命的なデメリットです。基本的にエンジニアは営業マンがとってくる案件に突っ込まれるのを待つしかりません(希望は聞くでのですが、叶うことは少ないそうです)。
プログラミングは言語ごとにその性質が異なるのですが(オブジェクト指向、フレームワーク etc...)、javaが中途半端なままPHPを習得しようとしてもすべてが中途半端なまま終わります。最初出向する現場でPHPを覚えても、次の現場でC++、その次はRubyという状態になると悲惨です。そうやって会社からたらいまわしにされていいように使いつぶされ、結局自分には何もしっかりとしたスキルが身につかないなんてことが往々にしてあります。
そして、与えられる仕事が下請けでありレベルが低い。ということ
これはどういうことかというとこの業界構造に原因があります。富士通やNECなどの会社を頂点にして、下請けに仕事を流す業界であるため、高度な仕事・上流工程は基本的に大手の社内エンジニアが行うのです。自然、3次受けくらいになるとipadを徹夜でポチポチしたりする仕事もあります。ずーーーとテスターだったりします。ただひたすらエビデンスをとりエクセルに張りつけるだけの現場もあるようです。そんな仕事を繰り返していても何もスキルが身につきません。なにより「設計」というものづくりの根幹に直接携われないというデメリットは想像以上に大きいです。
最もダメなのは、客先常駐SEの会社は、エンジニアの給料を「中抜き」しているに過ぎないからです。
どれだけ中抜きされているかを営業マンはエンジニアに教えることはまずないので、人月単価の高い現場でも、がっつり中抜きされている実態をエンジニアは知りません。これはおかしな実態ですよね?昔は禁止されていた「間接雇用」なんですよね(IT業界だけは当社からなぜか許容されていた。)。本来、エンジニアが働いてそのお金を創っているわけですから、そのままの金額を給与として受け取るべきなのです。
エンジニアになるような優秀な人は人身売買に利用されてはもったいない
この狂ったIT業界では現在、客先常駐型のエンジニアとして働くことが当たり前で、限られた「大手の社内エンジニア」になるには新卒の頃しかチャンスがありません。もちろん優良中堅企業の社内エンジニアに関してはまだまだチャンスはありますよ。
まだ20代30代の方は絶対に社内エンジニアを目指してください。現在客先常駐の派遣エンジニアの方も頑張って社内エンジニアを目指しましょう。出向企業に使いつぶされるだけの人生はつまらないですよ。
岩手にいようが東京にいようが、必ず社内エンジニアになってください。