岩手県盛岡市民から見た、地方創生・地方活性化

盛岡人によるブログです。適宜加筆修正していきます。

東北は復興するか?

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はたして東北が復興する意味はあるのだろうか。

 

震災から4年が経ち、なんとなく震災も薄れがちになっていた。でもテレビで、母親を見捨てて逃げた女子中学生や今も行方不明の家族を探し続ける遺族を見ると、やりきれなさを感じる。

 

政治家は金のことしか考えていない。東北を復興させようなんて思っていないだろう。震災の被害は甚大で、遺族は本当にかわいそう。冗談にできないほどの不幸だから何とかがんばって幸せになってほしい。

 

でも東北に居住地としての魅力はあるだろうか。震災以前から仙台以外の東北は疲弊していた。秋田青森なんて雇用も無い。自分が住んでる岩手は秋田青森から人を吸い取ってきた部分がある。だからなんとなくぎりぎりの生活水準を保ってきた。でもそれも限界だろう。

 

岩手県の正社員有効求人倍率はもう0.7も無い。バイトを入れれば倍率1を超すが、岩手の低い時給ではバイトだけでは生活はできない。家賃は安いが、まともに住めるアパートはやはり3.5から4万は出す、県営住宅は人気で抽選応募だが、高齢者が優先されなかなか入れない。

 

それに東北各地は冬の生活費がかかる。暖房費が高い。エアコンならひと月2万円はかかるだろう。東北の雇用は給料が低く生活費がかかる。正直言って東北の大半を占める低所得者には住みづらい地域だよ。

 

仕事以外には教育の問題がある。高校生が魅力的に感じる大学がまずない。地元である岩手には岩手大学、県立大学、そして盛岡大学の三つが主な大学だが、盛岡市出身者は少ない。盛岡大と県立大は所在地が滝沢市。ものすごい田舎でアクセスも悪く、盛岡出身者が行きたいと思うことは少ない。岩手県の大学進学希望者の7割は県外に進学する。盛岡出身ならもっと高いはずだ。

 

岩大をなぜ魅力的に感じないかというとまず実績と学部構成。岩大(がんだい)出身者で弁護士になった人をを自分は知らない。言っては失礼だが、高いレベルの教育をしているようには見えない。文系は人文社会科学部と教育学部しかない。人文のなかに法律を学ぶコースがあるだけだ。

 

卒業生は基本的に公務員や教師になると思う。岩大の卒業生は教師になる人が多い。自分の祖父もそうだった。岩手の田舎町から盛岡に出てきて岩大に入り、教師になるのが、まともな生活を送る正道みたいなっものだったのだろう。

 

でも祖父を尊敬することは出来ない。やはり偏差値が低いから。偏差値は54くらいしかなかったはず。二次試験は驚きの2科目。国立だからバカ学生はいないはず。でもセンター試験で7割も取れなくても入学できてしまう大学である。8割も取れればもうトップだろう。

 

高いレベルの教育を受けたければ仙台市にある東北大に行くしかない。仙台市は大学も専門学校もたくさんあり子供に可能性が残されている。しかし岩手や秋田青森はそうじゃない。教育における選択肢が乏しいことは本当に不幸なことだ、

 

教育と雇用に大きな問題を抱える東北を復興させる意味は何だろうか。これからはできるだけみんなある程度の都市部に集まり、コンパクトシティを目指すべきではないだろうか。

 

高齢化が進み、過疎化が進み若者が流出する東北にもう未来は無い。冷たい意見だけど震災で被害を受けた地域は自然に戻し、被災者は県庁所在地などの都市部に集まって生活してもらうほうが効率がいい。廃れ始めの東北に税金を投入する意味があるとは思えない。 

 

人口流出の原因は雇用と教育機関のレベルの低さ。娯楽とかイベントとか言ってる人は地方の現状を理解していない。イベントなんて東京に住んでいてもたまにしかいかない。娯楽なんて大した問題ではないんだよ。

 

仕事をして生活し、家庭を作り子供を持ち、質の高い教育を受けさせる。そのシンプルな生活様式を創り、維持できる可能性が微塵も感じられない東北はこれからも廃れ続けるだろう。